サンプルマップの解説|コシノジュンコ編
このマップでは、コシノジュンコさんを「あなた」として、母・小篠綾子さん、姉・コシノヒロコさん、妹・コシノミチコさんとの関係を見ています。
同じ家族でありながら、DRAMAPに表れた関係は三者三様でした。
- 母からは受け取る。
- 姉とは噛み合わない。
- 妹にはこちらから届く。
この違いを、コシノ家をモデルに描かれたNHK連続テレビ小説『カーネーション』の家族関係と照らし合わせてみます。
母・小篠綾子さん|母から受け取って進む「順流」
DRAMAPでは、綾子さんの判断や働きかけがジュンコさんへ届き、次の動きにつながる関係と出ています。
『カーネーション』では、母・糸子(綾子)が自ら洋裁の世界を切り開き、三人の娘はその姿を間近で見ながら育ちます。直子(ジュンコ)も、母が築いた環境の中で服づくりに触れ、やがて母とは異なる感性で自分の世界を切り開いていきます。
ここで大切なのは、母と同じ道を歩んだということではありません。
母から届いたものを受け取り、それを自分の決断や表現へ変えていく。DRAMAPが示した「相手から受け取る方向」が、親子の歩みに重なります。
姉・コシノヒロコさん|近いからこそ噛み合わない「逆流」
三人の中で、ヒロコさんとの関係だけは逆流と出ています。
DRAMAPでは、姉という上の立場からジュンコさんへ向かう関係に対して、二人が本来持つ役の向きが逆になるため、言葉や働きかけが実りに変わりにくく、関わるほど負荷が生まれやすい関係と見ます。
『カーネーション』の優子(ヒロコ)と直子(ジュンコ)も、非常に印象的な姉妹です。
互いの才能を強く意識し、競い合い、時には助け合いながらも、近くで仕事をすると激しく衝突する。直子(ジュンコ)が東京で孤立したときには優子(ヒロコ)が助けに向かいますが、その後も二人の競争は続き、再び大きくぶつかります。
大切な相手であることと、力が噛み合うことは別。
家族だから、愛情があるから、長く付き合っているからという理由だけでは見えない関係の難しさが、DRAMAPでは「逆流」として表れています。
妹・コシノミチコさん|こちらから渡していく「順流」
ミチコさんとは、母とは反対方向の順流です。
DRAMAPでは、ジュンコさんから判断や働きかけを出すことで、それがミチコさんへ届き、相手の動きにつながりやすい関係と出ています。
『カーネーション』では、妹・聡子(ミチコ)が洋裁を学び始めると、先にデザイナーとして歩んでいた姉たちがデザイン画を送り、聡子(ミチコ)はそれらを手本に力を伸ばしていきます。
やがて妹も、自分自身の道を歩むデザイナーへ成長します。
先を歩く姉から妹へ渡し、受け取った妹が次へ進む。
母との関係とは力の向きが反対でありながら、こちらもDRAMAPが示した方向と、物語の中で描かれた関係が分かりやすく重なっています。
家族という名前だけでは、関係は分からない
ジュンコさんから見れば、三人とも大切な家族です。
それでもマップに表れたのは、
- 母からは受け取る関係。
- 姉とは噛み合わない関係。
- 妹にはこちらから届く関係。
という、まったく異なる三つの関係でした。
DRAMAPが見ているのは、「仲が良いか」「好きか嫌いか」だけではありません。
- あなたと相手の間で、力はどちらへ届くのか。
- その向きは、二人の実際の立場と合っているのか。
同じ家族、同じ会社、同じチームにいる人でも、その答えは一人ずつ違います。
人との関係に迷ったとき、私たちは経験や第一印象、直感から相手を判断します。DRAMAPは、そこにもう一つの視点を加えます。
このマップを見ながら、身近な人を思い浮かべてみてください。
「自分とあの人の間では、力はどちらへ流れているのだろう。」
その答えを確かめることが、DRAMAPの入口です。
※『カーネーション』は小篠綾子さんとコシノ家をモデルにしたフィクションです。本サンプルは、ドラマで描かれた家族関係とDRAMAPに表れた関係の共通点を紹介するもので、劇中の出来事と実際の人物関係がすべて同一であることを示すものではありません。